週末になりました。土曜日はその週の振り返りを行ないます。先週の土曜日には「彩色&写実絵画展へ」というタイトルをつけて週の振り返りを行ないましたが、先週は日本人画家「牧野邦夫」による写実絵画展、今週はアメリカ人画家「アンドリュー・ワイエス」による写実絵画展に行きました。日米どちらも写実絵画で表現された世界観に画家の人生そのものを投影した精神性の高さを感じ、その背景に私は思いを巡らせました。2週間にわたって卓抜した写実絵画を味わえて、私の鑑賞意欲は満たされましたが、ただ私が現在作っている作品は写実ではありません。その壁に掛ける「炭景」4点は、愈々今週完成を迎えました。これは昨年個展で発表した「痕跡」2点に繋がる作品で、私としては新しい試みになります。もう少し画面全体を整理すれば良かったかなぁと今さら思いますが、現在の私の内面吐露と考えれば、これはこれで良いのではないかと思います。鑑賞された方がどう受け取るか、色彩の氾濫を板材に施した幾何形体によって制御していると言うのが、完成直後の作者のありのままの素直な感想ですが、こういう作品は見た鑑賞者に全てを託すので、どんな感想が返ってくるのか、楽しみな面もあります。写実絵画と違って説明のつかないイメージの具現化があり、私自身もモヤモヤしたなかで、カタチを探りました。抽象作品はある程度完成された想定ありきで制作を進めていくのが定番ですが、私の場合は制作途中で立ち止まることが暫しあって、当初のイメージを思い出し、もう一度軌道修正することもあります。その場合は造形的な主張が揺るがないようにすることが肝心です。写実的な説明がないからこそ、主張がストレートに鑑賞者に届くというのが私の持論です。今週で陶彫による集合彫刻も、壁に掛ける平面性の強い作品も、さらに陶彫による小品4点も終わったので、明日からその作品たちを展示するための細かな作業に入ります。まず新作に貼る印を作り、陶彫部品の隠れた箇所に貼る作業があります。新しく作る図録のデザインやレイアウトも考えていこうと思います。撮影まであと1週間、気を抜かずにやっていこうと思います。