日曜日になりました。日曜日は創作活動についてNOTE(ブログ)を書いています。今日も先週に引き続き来年に向けての新作について書いていきますが、先週書いた新作のイメージではなく、制作工程について改めて述べていきます。陶彫は私が立体作品を発表し始めてからずっと素材として扱ってきたものです。陶彫は最終的に窯に入れて焼成することで完成する技法です。それがあるために制約があり、陶土を練る最初から慎重に行う必要があります。まず土質を均一にして、しかも立体として造形したときも同じ厚みにしなくてはなりません。人体塑造を習作していたときのような無垢な状態にしていたら、内側から皹が入ります。内側は常にがらんどうなのです。陶土が乾燥する段階で一割程度収縮し、それによって陶土が上下左右に引っ張られるからで、そのストレスを解消するために陶土をよく練っておくのです。陶芸のように轆轤を回せば、ある程度同じ厚みになりますが、轆轤に頼らない陶彫の場合は、タタラで作るにしても紐作りにしても、可能な限り厚みに気を配ります。造形が出来たら私はビニールをかけて徐々に乾燥させていく方法をとります。陶土の表面に凹凸による加飾を施す場合も、厚みを気にしながら調整していきます。また穴を開けて内側の空気の通りをよくしておくことも私はやっています。そこまでして私が陶彫に拘る理由は、窯の中で陶土は石化し、作っている最中とはまるで異なる土質に変容し、作品が自分の手の届かない領域に入り込んでいると感じるからです。私は窯内で起こることを炎神という神に喩えていて、その炎神に鍛えられ、作品は鎧を身に纏った戦士のように思えてなりません。私が混合する陶土が、錆鉄色をした古代の出土品に似ているせいかもしれず、鎧の戦士の喩えも私なりに気に入っているのです。そんなわけで私は陶彫によって立体作品を作っていますが、窯の容量で大きさが決まってしまうので、作品を大きくする場合は集合彫刻として、陶彫同士をボルトナットでとめるか、積み上げていくか、そのイメージに合わせてサイズを決めていきます。新作の制作工程は始まったばかりです。この時期毎回ウキウキするのは私の癖と言えそうです。