Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

Scroll
note
週末 「炭景」の造形的背景

日曜日になりました。日曜日は創作活動についてNOTE(ブログ)を書いています。今日から壁に掛ける作品4点の画面にそれぞれ絵の具を用いて、杉板のレリーフとコラボレーションする背景を描くことになりました。杉板は幾何的文様を刳り貫いていて、しかも表面を炙って炭化させています。当初のイメージを振り返って、その意図に見合う題名を「炭景」としました。「炭景」というコトバは私が考案したものですが、別の意味があるかもしれず、念のためAIで調べてみると「炭を素材にしたインスタレーションや彫刻で『炭の風景』を構成している」とあり、ベストな造語であることが分かりました。背景となる下地には杉板の幾何的文様の要素を取り入れて、幾何的抽象作品にすることを決めました。幾何的抽象作品は前世紀に新造形主義を提唱したモンドリアンが創り出し、一方でドイツのバウハウスは教育内容にも取り入れていました。その成果として、現在ではデザインに幾何的抽象的な要素が多く見られ、私たちの生活に潤いを与えています。今では当たり前な美的要素ですが、この使い古された幾何的抽象的な要素を私が敢えて使う理由は、私自身が先端的なアートの価値観を求めず、旧態依然とした要素でも私の主張する造形が充分成立すると考えるからです。私は壁に掛ける作品にしろ、床に置く作品にしろ、己の中に湧き上がる視覚的イメージを大切にしていて、その具現化を図るためにさまざまな素材に挑んでおります。炙って炭化させた杉板は、床置きにする陶彫作品との繋がりの中で考案したものです。陶彫は土を窯で焼成して作り上げる作品ですが、その陶の肌触りと炭化した杉板の肌触りが微妙に相まって、独特な雰囲気を醸し出します。今回は別々の作品でそれを表していますが、作品によっては陶と炭化木材を組み合わせたものも多くあります。そこに理屈はなく、私自身の感覚によるものなので、何故と聞かれると返答に窮しますが、造形作品には論理的でないものも存在するとしか言いようがありません。

Archives