いつもなら週末の土曜日に1週間の振り返りを行なうところですが、明日は10月の最終日になり、1か月分の振り返りを行ないたいので、一日早い振り返りを今日行ないます。今週の制作状況を言えば、新作の焼成が終わっている陶彫作品が4点あり、明日5点目の窯出しをする予定です。焼成はその準備を含めて日々精を出していて、土台部分の陶彫作品が確実に出来上がっているのを見るにつけ、6塔で構成される新作が最終段階に入っていることを自覚しています。今週は6塔の一番上部にあたる三段目の陶彫部品を作り始めました。これは土台になる一段目や二段目と違う方法で成形を行なっています。先日のNOTE(ブログ)にも書きましたが、石膏型取りを使って作っているのです。原型を粘土で作り、そこに2分割される石膏の雌型を作り、原型を取り除いて、石膏雌型の内側に陶土を貼り付け、双方の雌型を合わせて型抜きをするという方法でやっています。今週は最初である1点目の成形や彫り込み加飾が終わりました。明日は2点目に取りかかります。三段目の陶彫部品は縦長の円錐形で先が尖った形態をしています。この尖端部分が今まで通りの方法では作れないのです。窯の温度を気にしながら、石膏の型抜きで最上部の成形や彫り込み加飾を行なっていたのが今週でしたが、これは来週以降も継続です。今週も窯入れをしている間は、工房の電気が使えず、家内と映画に行ってきました。「プーチンの愛国教室」(横浜シネマリン)は、第98回アカデミー賞ドキュメンタリー賞受賞に輝いた作品で、これをカメラに収めた学校のイベント企画・撮影担当の教員は、次第に自分の命が保証されない事態に陥ってしまうのですが、独裁体制の矛盾に気づいた彼は、秘密裡にフィルムを保持したまま出国に成功したのでした。世界に向けて発信した映像で、彼は今も身の危険を感じているのではないかと私は思ってしまうのですが、どうでしょうか。映画を含む表現活動には社会を告発するものも少なくなく、それによって社会体制に変化が起きることもあり得ます。今週はそんなことも考えた1週間になりました。